1.耳に残るは君の声

初めて逢ったときの

笑顔いっぱいの「はじめまして」


初めて電話越しに聞こえた

ちょっと照れた「もしもし...」


初めてキスを交わしたときの

やけに大人びた「好き...」


初めての喧嘩に 戸惑う僕に

泣きながら言ってくれた「ごめんね...」


君の声が 消えないよ

耳の奥に沁みついて

今もまだ 消せやしない


それはきっと

君の声が 好きだったからだけじゃなくて


それはきっと

君のこと 今でも愛してるからじゃなくて


きっと 君が最後に「さよなら」を言わなかったから


だからきっと

君の声が耳に残って消えないんだ


きっとそんな理由なんだ


ずるいな 君は

僕にまで「さよなら」を 言わせてくれないなんて...


あなたの耳に残っているのは 誰の声ですか?

星野美咲 WEB詩集

Poem Story of Lovely Memory