あったかい(君へ)

仕事の帰り道

夜風がそっと頬を撫でる

冬の冷たい空気に凍え

コートの襟を立てて歩いた

あの頃が嘘のように

蒸し暑い夜が続いてる


静かな夜空を見上げながら

君は今頃なにしてるかなと

なんとなく考えていた

そんな僕の心の声が

君に聴こえたかのように

ポケットの携帯が震えだす


液晶画面が照らし出す

お疲れさまの文字に微笑み

今日一日の疲れも飛んだよ


身体を包む柔らかな風と

心を包む君の文字が

僕をこんなにあったかくする


ちいさな幸せ感じながら

おやすみの文字を君に届ける

気の利いた言葉は浮かばないけど

長いメールは苦手だけれど

君も きっと微笑んでくれるよね


声が聴きたくなったけど

電話したら 逢いたくなるから

今夜はこのまま家に帰るよ

あったかい気持ちのまま

君が待つ夢の世界へ 遊びに行くよ


この広い世界のなかで

僕を想ってくれる人がいる幸せ

それが僕の原動力