伸ばした手(君へ)

伸ばしたこの手が宙に彷徨い

時空に流され 君に触れた


独りのほうが気楽さと

自分に言い聞かせては

そのほうが落ち着くなんて

心の扉に鍵をかけていた


人を信じて

誰かに恋して

いつか 失い傷つくくらいなら

最初から独りのほうがいい

そう思い込もうとしていたんだ


だけど…

君の手の温もりを

知ってしまったあの日から

もう独りには戻れない

繋ぎとめた手と手から

安らぎが伝わってくる

見えなかったモノが

少しずつ見えてきて

やわらかな風に包まれる


君の手の温度が

僕の心の鍵を開ける

まるで魔法にかかったみたいに


もう一度

人を信じてみようかな

君は僕を悲しませたりしないよね きっと


臆病な僕の心に

君が入り込んできたんだ

あの日から…